寒い春ですね。
私は花粉が怖い為、あまり花見もせずにシーズンが終わってしまう勢いです。。
あ、
本日4月23日(土)は京都・祇園JTNでライブです。ピアノトリオでスウィンギーに参ります。
さて、リトアニア・レポート色々な方から「読んだよ。」と連絡を頂いております。コメントも色々なサイトで頂き、有難うございます。返事が追いつかずすみませぬ。。どしどし頭をまとめて、忘れないうちにレポートを仕上げて行こうと思います(笑)。
リトアニア・レポート3の続き
前日に何故か部屋が一緒になったシンガーに「やはり一緒の部屋で過ごすのは無理だ。」と話を切り出し、彼女自身も「私1人が良い。」と言い出し(訳が分からない。。怒)、コンペティション関係者に事情を説明し、有り難く元通り私1人の部屋にしてもらった。
が、途端に寂しく(爆)。
知らない国に全く1人。それがどれだけ孤独なことが思い知らされた。ましてや名目はコンペティション。
日本と連絡を取ろうと部屋からの電話を使うにも、説明書はリトアニア語のみで使用が分からず断念・・。
部屋では妹から借りたiPhoneの電波が入らず、ホテルのインターネットを使うにもロビーにあるPC一台のみ。しかも日本語、全く表示されず・・。
そして日本からの電子機器を充電するにも、コンセントの差込口に見たことも無い大きな丸い穴が2つ。
・・変圧器要るんや。。
で、バッテリーも切れ、iPhoneはおろか、私は地球の裏側でしばらく音信不通に(笑)。。
さて、セミファイナル本番。
朝から全員のリハーサルを。
リハーサル後、昼食に出掛け、ホテルで着替え、そして車でコンサートホールまで関係者の方に送迎をしてもらう為、ホテルのロビーでセミファイナリストが大集合。
Oh my God!
誰だ、こんなに美しくセクシーな人達は!?そして、一瞬誰だか分からないくらい、化けてる、いや、変化してる(爆)!
みーんな、女優やモデルみだい。そして、特にリトアニアのシンガー達の独特の衣装なこと!
このクライペダ市というのは、特にファッションが独特な様で、身体のラインを強調したものやカラフルな洋服を好むそう。
それに、みんなスタイル良い!しかも、背高いのにごっつい高いハイヒール履いてるし!
会場に着き、いよいよスタート。
主催者Mr. Stepas Januska氏のヴォイスソロ・インプロビゼーションで開幕。

それが凄いの何の!どこのサックス奏者ですか?というハイレベルなスキャット。
あとで聞くと、彼はリトアニアで最も良く知られているポップスシンガー。
それでもって、クライペダ大学の音楽部ジャズヴォーカル科の教授をされている。
近年は彼の元で学ぶ為、首都からも移り住む人も多いらしい。
このオープニングだけでもこのコンペティションのレベルの高さが伺えた。
さて、歌う順序を決めるクジ引き。
箱の中にある数字が書かれているチョコレートをひく。チョコだよ、チョコ!しかも、地元の!粋だね!
私。

何故か初めの数名に地元リトアニアのシンガー達が入る事に。
何ていう奇遇さ。
参加者は、リトアニアから4名。1名アメリカからを除いて、全員ヨーロッパから。アジアは私のみ。
18名からのセミファイナルは3部構成に。私は1部のトリとなった。
スタート。
各シンガーの紹介をステージでは英語アナウンスとリトアニア語アナウンスの両方が流れる。
見よ、このキュートなファッションのアナウンサーを!

控え室で待機していると、会場から大きな拍手。かなり沢山のオーディエンス。Wow.
伴奏してくれるカルテットの演奏が聴こえてきた。凄いかっこ良い!
それからまもなく1人目の歌唱が。
何だ、この迫力と実力は!
次のリトアニアのシンガーの声も聴こえて来た。
・・一体、この国のシンガーに何が起きているのか?という位、また凄いテクニックと迫力。
後で聞けば、特にこの地はエネルギッシュなものを好む傾向にあるようだった。
それからグランプリになったポーランドの彼。歌いだす前まで不安げですごく緊張してたけど、私が舞台袖で応援してると、「これ、日本語だろ?」と話しかけてきた。
舞台設備の1つに"SAKURA"と書かれた機材が!恐るべし頭の良さ!いや、嬉しかった。こんな離れた国で日本語を目にするなんて!
さて、ヴォイテック、舞台に立てばめっちゃかっこ良いアレンジにインプロビゼーションスキャット!
規定曲のコードを見事なまでにハーモニーを変えていて、超モダン。
そしてキュートなルックスで女性の心は掴まれた(笑)。
声はアメリカのジャズシンガー、カート・エリングの様。それを後で「きっと言われるのは嫌だと思うけど、、」と絶賛すると、「しょっちゅう似てるって言われてる。たまに、彼を上着のどこに隠してる?なんてさ。」と。
その次に今回特に仲良くなった1人。ベルギー出身のガブリエル。
彼女はすごくエレガントでクラシックも歌っている美しい声の持ち主。
現在はロンドンに住んでいて、2国で演奏している。
フランス語で歌うシャンソンを得意とし(シャンソン、といっても日本で知られている演歌ちっくなものでなく、モダンなものも沢山あるようだ。)、この日は規定の英語曲にフランス語も付けて独特なアレンジで歌い、それにセンスの良いブラジリアンな曲を入れてのパフォーマンス。好きだなぁ、上質なベルベットの様な彼女のステージ。
今年、彼女のデビューCDがヨーロッパで発売されるそうで、PVを見せてもらったら、素晴らしい音楽だった。
で、私。はい、レポートしておきます。
”うわ、沢山のお客さん!”、というのが舞台に出た感想。
審査員席がどこにあるかも分からなかったので(開幕時、バックステージでシンガー達と雑談していたため・・)、とにかく、今この瞬間を楽しもう!とsing sing。

アップテンポの曲では前列に座って聴いていた参加シンガー達が掛け声を掛けてくれたり、色々と即興で歌詞を介してコミュニケートしてみたり。”What lovely girls!” とかマイク通して言っちゃった(笑)。
素晴らしいリトアニアのオーディエンス、素晴らしいホールで素晴らしい現地のミュージシャンと音楽を創れている事に喜びを感じ、本当にあっという間に2曲終了。

コンペティションなので、色々と各項目の点数化をされるんだろうし、スキャットもある程度明瞭に点数化する為、細かい音符でビバップフレーズも入れたりしたら良いんだろうけど、私は敢えて自然と湧いてくるものを大切にしようと思った。
後で、クロアチアからのダニエルから、
「君のインプロビゼーションは自然でオーガニックなフレーズで好きだよ。」と言われて、すごく嬉しかった。
この時、カルテットのサックスの方のソロがもう本当に素晴らしくって、ソロを聴きながら泣きそうになってしまった。


実は曲の間に自分でも不思議なことに、
「今紹介してもらった通り、私は遙か遠くの国・日本から来ました。ここでみなさんと音楽をシェア出来て光栄です。今、この思いを、この音楽が持つエネルギーをリトアニアから日本へ届けとばかりに歌いたいと思います。」
と何の用意もしていなかったけど、自然に口から溢れ出てきた英語のMC。
歌い終えて、舞台袖に戻るまで拍手鳴り止まず、かなり驚いてお辞儀をしてバックステージへ。
幸せをかみ締め、さて、後は観戦を楽しむぞ!
舞台を降りると参加者からハグの嵐と共に
「I love your performance!」(貴方のパフォーマンス好きだわ)
「I love your expression!」(貴方の表現が好きだわ)
「I love how you sing like a talking.」(語るように歌うのが好きだよ)とか色々シンガーから声を掛けられて、驚く。
みんな、素晴らしいよね、コンペティションで1人1人をちゃんと聴いて、コメント出来るなんて。
客席に移る為エントランスに出る。
休憩中もあって沢山のオーディエンスが歓談されていた。
ドリンクを買おうと並んでいると、沢山の人達から声を掛けられた。
「素晴らしかったよ!」
「感動したよ!」
「サインして下さい!」とか「写真撮って下さい!」etc...
現地の子供ちゃんは、恥ずかしいのか話掛けれずに後を付けて来たり。きっとアジアの女性を見たのは人生で初めてだったのかもしれないな。私の顔をかなり凝視していたし(笑)。
あと初めは何のことか分からなかったけど、「貴方に投票するからね!」と。
ここで気付いた。
ははーん、オーディエンス・プライズなるものがあるんだ、と。
「有難う。ここに来れて、そして歌えて幸せだった。」としかもう人に言えない位、私も心がいっぱいだった。
観戦編は直にアップ予定。次回へ続く。
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