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東かおる*Kaoru Azuma* Blog

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シーラ・ジョーダン愛の歌に触れ、一緒に歌った日

今日は一日雨。
また別の外国人ミュージシャンのインタビュー翻訳作業をし、特別なライブへ行く準備を。
髪の毛が珍しく全く決まらず、サイドがはねはね。おまけにゆっくり時間も無く、化粧ままならぬ顔で外出。
女子が髪の毛や化粧で決まらない日は超ブルー。だけど、こういう日に限って何かサプライズが待っている。

私が通っていたニューヨーク市立大学City College校の音楽学部ジャズ科で教わった、82歳の今でも現役でビバップを歌わせたら右に出るものは居ない、いや、心をビバップにあげてしまったくらい最高峰のジャズシンガー、シーラ・ジョーダンの京都でのライブに行ってきました。

シーラに会ったのは私がニューヨークを引き上げる前のバースデーライブだったから、3年以上前。
相変わらずの愛らしい歌声と、小悪魔チックなユニークな語り方は今でも顕在!
そして、あの歳で2ステージ、しかも海外ツアー。頭上がりません。すごいです。
関西で活躍される沢山のジャズシンガー達も聴きに来られていました。
何だか、シンガー・プチ会合みたいになって楽しかった♪

さて、演奏は素晴らしかったです!ピアノのピーターも素晴らしく、二人の息もぴったり。
何でも20年来の付き合いで彼女がオーストリアへツアーに行った時にピーターと知り合って以来だとか。

スキャット、歌詞の伝え方、オーディエンスとのやりとり、全てにおいて他の紛れにも無くシーラのステージだったな~。
バラードの情感や82歳にしてもアップテンポのリズムキープ。
一体何を食べていればここまで歌えるんだろう?とNY時代からの七不思議の1つ。

2回目のステージ後半で何気に若いヴォーカリストが・・・と話し出し、彼女が尊敬して止まず彼の生前常にハングアウトしていたチャーリー・パーカーの曲、、、気付いたら私にシーラの目が!一緒に歌おうよ、と。
え、私っ!まさか同じステージで!?
その後の事はよく覚えていません。
そう、私のCD2曲目に入っているConfirmation。
ライナーノーツにも書いてもらっているけれど、この曲は何を隠そう大学でシーラから直接学んだもの。
よくスキャットもクラスを取っていたシンガー達と一緒に歌い回したな。
この歌詞、シーラの中学の時の同級生が書いたという彼女にとって特別なもの。
それを一緒に京都のジャズクラブで同じステージで歌うなんて、夢にも思わなかった。
スキャットもやるわよ、とアイコンタクト。
4小節ずつトレード数コーラス。
「どこでそのスキャット学んだの?」って即興の歌詞で迫ってくるシーラ。
勿論「シーラ、シーラ!」と返すのを皮切りに、即興で歌詞を作り歌う。貴方の名前を紹介しなさいよ、と言われ紹介させてもらい、大学の時の話も交えて歌詞をインプロする。
あー、これって大学のクラスでいつも私達にさせていたことで、あの時、無我夢中でがむしゃらに食らい付いていっていた自分や、クラス内でのシーラの人生の話や、この日の素晴らしい音楽に心いっぱいになり涙溢れてきました。ステージであそこまでぐじゃぐじゃになって歌ったこと、初めてなくらい。
そしたら、シーラも涙涙。
またしても「♪泣くのはおよし」ってな感じで即興歌詞で返される(笑)。

その後のアンコールまで涙止まらず。
素晴らしい方です。
師匠だから、とか抜きにして、ジャズシンガーの方、是非彼女のコンサート12/14西宮、12/15京都le club jazzでのワークショップに参加するべきです!!
現在も現役で、しかもジャズジャイアンツ達と生きてきたある意味、生き字引的な方です。
彼女の発言する一言一言が重いです、だって経験からだもの。本物だよ。
CDなんかより、生で体験してください。

シーラの素晴らしいところは、とにかくkeep singingしてきたところ。
彼女、50歳まで家族を養うため、普通に毎日オフィスワークしてたんですよ。
勿論16歳で既にステージ経験はあったけれど、50過ぎてから歌1本で行こうと決めた訳です。
City Collegeのジャズ学科もMJQのジョン・ルイスとシーラが起こしたもの。
彼女がいつも私達生徒に伝えていたものは、”とにかくどんな時でも歌い続けなさい”
それは、激動の人生を送ってきたシーラが一番知っている事。
だから、悩んだ時いつも彼女が言ってくれる言葉
「あなたなんか、まだベイビーよ。」
私も少なからず人生の難を経験して歌を聴いては涙した度に、いつも救われていました。

あー、シーラの足元にも及ばないけれど、彼女の歳までにはまだ50年もある。
どうやって人生を過ごし、毎日を生き、そして音楽と携わっていけたら、、、それがその時の歌なはず。
さて、明日からまたスタート。
だって、まだベイビーだもん♪

ライブ終了後の写真。w/ シーラ・ジョーダン
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実は、今回のミッションの1つ。私がNYを去る時に作ったCDを渡す事でもありました。無事渡せて安心。
だって、彼女は私のFootprintsの1人だから。
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by kaorumusic | 2010-12-13 23:59 | Live
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