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東かおる*Kaoru Azuma* Blog

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グラミーにノミネート

されました。しかも3部門に。
NY在のジャズヴォーカリストGretchen Parlatoのニューアルバム"In A Dream"が。

・・・私?ちゃいますよ(笑)。

昨日行った歯医者で私もライブでよく歌うブラジリアン曲Flor De Lisが彼女のバージョンで流れていて、今月末からNY在の友人でもあるヴォーカリストがGretchenとも頻繁にNYでライブをしているバンドメンバーを引き連れてデビューCDリリースJapan tourをする友人とも彼女の話したりで(こちらの詳細は後日!私も彼女のツアー内でヴォイスとして参加します。お楽しみ~~!)、Gretchenな一夜を送り、早朝、彼女のマネージャーからのメールで知った、グラミーノミネート。
興奮の中、目が覚めまくった。

Gretchenは、私と同い年のLA出身のヴォーカリストで、私がNYに留学したのと同時期に彼女もLAからNYに移ってきた。
彼女が頭角を現す6年位前、私の友人がもう1人シンガーを交えてGretchenと3人でジョイントライブをマンハッタンでしていて、その後一緒に飲みに行ったりして、その時私がラジオWBGOでかかっていたジングルを横で軽く口ずさんでいたら、Gretchenが
「何の歌、それ?どのラジオ?へ~~。」って感じで音に関してセンシティブだった記憶がある。
また、彼女のLA時代の先生は私が長年愛しているヴォーカリストTierney Suttonで、よくTierneyの話を無理やり聞きまくっていた(笑)。
それから、彼女は共演者であるWayne Shorter作曲の作品に歌詞を書いたりして歌っていて、私がCDをリリースする前に、その辺の権利についての話をしたりと、会ったら話が尽きなかった。

そんな私の思い出はさておき、何が嬉しいかというと、彼女も苦労・苦悩の人だから。
(このCDをリリースするにあたって、初めの自主盤から結構年数があって、彼女自身も色々悩んでいたんだろうな。)
それでもって、歌は超ニュートラル。
何があっても自分のカラーとポジションをブレずにキープし、バンドで何が起こっていて、自分の役割というものを客観的に観れて音楽が創れる稀な人。
・・というか、スタイルは別であっても、本来はこれが普通であると思っている。
ヴォーカリストもミュージシャン であるべきだと思う。
そこに洗練された、今の等身大のジャズ。

これを評価するアメリカのジャズシーンはやっぱり凄いと思う。


こと日本のジャズヴォーカルシーンはどうだろう?
偉そうに言える立場ではないが、自分のブログ内ということで少し好き放題書いてみようと思う。

聴き手が日常語でない英語詞で歌うジャズシンガーを、雰囲気で聴く。
これはこれで全然良いと思う。
だからこそ、こちら側が魅せる歌声を通した表現力が必要になるというもので。
声はこちらのシンガーはすごくよく出ていると思う。
でも、その声が先行しすぎなところが私には気になる。
英語もしかり。きっちりとした発音を心掛け様と思うあまり、それに追われてはいないだろうか?
異国の歌だからこそ、力ってのは勿論入る。
でもそれではいつまで経っても真似事で終わる。

私は、歌詞の中でもよく出てくる”ダーリン”とかいう単語一つにしても、普段日本では使うこともなく、それをステージ上だけ分かった振りをして歌うことに疑問があり過ぎて、少しでも歌う単語に血を通わせたいと思い、留学をしたりした。
勿論、分かろうとする努力は必要だけど、私の場合は、手っ取り早く向こうに行っただけだけど。
それでもって思ったのは、やっぱり男女間において”Darling.” と言い合えるのには、性格もあるだろうがやはり抵抗も少しある。
住んだ年数ではないと思った。
だからこそ、自分の言葉でジャズというものを歌いたい、とも思い始めたのが、歌詞を書き始めたきっかけでもある。

自分のLanguage(ことば)で歌えるようになって、初めてWorldwideなジャズヴォーカルと言えると思う。
インストゥルメンタルのプレーヤーは世界に出ても引けをとらない素晴らしいJapanese player達がいるというのに、Vocalは・・・?
私もまだ歩み出したばかり。
道はなかなか厳しいけど、ま、えっちら行きますか。

しかし、GretchenのCD、ネットで随分と前に注文しているのに、まだ来ない・・・(涙)。


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by kaorumusic | 2009-10-06 13:13 | Music
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